茂神の東京名門大学探検~早稲田大学編~
こんにちは、英語科の茂神(もがみ)です。
今回は、慶應義塾大学とともに日本の私立大学の最高峰に位置する早稲田大学を紹介します。
自分をはじめ、難関大講座担当講師には早稲田出身者が多いので、OB視点でのちょっと贔屓な記事になってしまいますがご容赦ください、、、
高1・高2生の皆さんは、是非キャンパスを訪れ、早稲田の雰囲気を肌で感じ、モチベーションを高めましょう!

早稲田大学ってどんな大学?
早稲田の歴史と建学の精神
早稲田大学は、1882年に大隈重信によって「東京専門学校」として創設されました。1902年に大学となり、現在に至るまで日本の高等教育を牽引し続けています。早稲田の教育・研究の根幹にあるのは、以下の三つの建学の精神です。
✅「学問の独立」: 国家や特定の権力に偏ることなく、真理を追求する自由な精神を尊重すること。
✅「学問の活用」: 知識を実社会で役立て、地球規模の課題解決に貢献すること。
✅「模範国民の造就」: 広い視野と国際感覚を持ち、指導者として社会をリードする人材を育成すること。
この精神が、多様性を尊重し、自主自律を重んじる「早稲田の自由な学風」を生み出しています。卒業生が政界、経済界、文化・芸能界などあらゆる分野で活躍するのは、この独立した精神に基づいた教育の賜物と言えるでしょう。
4つのキャンパス13学部を擁する総合大学
早稲田大学には、
✅早稲田キャンパス(通称「本キャン」)
✅戸山キャンパス(通称「文キャン」)
✅西早稲田キャンパス(通称「リコキャン」)
✅所沢キャンパス(通称「トコキャン」)
の4つの主要キャンパスがあります。
早稲田キャンパス、戸山キャンパスはお互いに徒歩5分と近距離にあり、東西線早稲田駅、都電早稲田駅の利用が便利です。西早稲田キャンパスは副都心線西早稲田駅から近く、高田馬場駅と新大久保駅の中間地点にあります。所沢キャンパスは埼玉県所沢市の緑豊かな狭山丘陵に立地し、西武新宿線の小手指駅からスクールバスで20分ほどです。
【早稲田キャンパス・戸山キャンパス・西早稲田キャンパス】
また、高田の馬場駅と早稲田キャンパス、戸山キャンパスへ徒歩で移動すること「馬場歩き」と言います。徒歩でも約20分の上、早稲田通りをほぼ一直線に進むだけなので迷うこともありません。
高田馬場駅前から大学まで都営バスも出ていますが、時間帯によっては混雑します。受験などで訪れる場合は必ず事前にルートを確認しておいてください!
【所沢キャンパス】

【各学部の系統と設置キャンパス】
| 社会科学系 | 政治経済・法・商・社会科学 | 早稲田キャンパス |
| 人文科学系 | 文・文化構想・教育 | 文・文化構想:戸山キャンパス、教育:早稲田キャンパス |
| 理工学系 | 基幹理工・創造理工・先進理工 | 西早稲田キャンパス |
| 国際・総合系 | 国際教養・人間科学・スポーツ科学 | 国教:早稲田キャンパス、人科・スポ科:所沢キャンパス |
因みに、現在の「早稲田キャンパス」を2008年までは「西早稲田キャンパス」、現在の「西早稲田キャンパス」を2009年までは「大久保キャンパス」と呼んでいました。
Waseda Goes Global
早稲田大学は、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」事業のトップ型に採択されており、真の国際教育拠点となることを目指しています。
✅留学生数: 世界トップクラスの留学生(約8,000人)を受け入れ、国際色豊かなキャンパス環境を実現。
✅留学プログラム: 協定校は世界約90カ国・地域に800校を超え、交換留学やダブルディグリープログラムが充実しています。学生の約半数が在学中に何らかの海外経験を積むことを目標としています。
キャンパスにいながらにしてグローバルな環境で学べるため、学生は自然と多様な文化や価値観に触れ、国際的なコミュニケーション能力を磨くことができます。
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キャンパス内の見どころ紹介
大隈講堂
国の重要文化財に指定されている大隈講堂は、大隈重信像と並び、「早稲田と言えばコレ!」という早稲田のシンボルとして有名です。創立者・大隈重信の没後に、彼の世界平和の理念に基づいて建設されました。
欧風の荘厳な外観を持つ本館と、東洋と西洋の調和を象徴する八角形の時計塔が特徴。時計塔の高さは125尺(約38メートル)で、これは大隈重信の「人生125歳説」に由来するとされています。
早稲田キャンパスを訪問したら、是非大隈講堂を背にしてキャンパス内を奥に進み、大隈重信像の先(11号館前辺り)で振り返ってみましょう。スマホやカメラのズーム機能を使えば大隈重信像と大隈講堂をグッと圧縮して1枚のフレームに収めることができます(下の写真参照)。
現在、入学式は戸山キャンパスの早稲田アリーナで行われますが、一部学部の学部別入学式は大隈講堂で行われます。
また、入学式や卒業式の記念撮影の定番スポットとなっており、まさに早稲田を象徴する場所と言えます。

演劇博物館
イギリスの劇場フォックス・グローブ座を模したロマネスク風の美しい外観を持つ演劇博物館も早稲田キャンパスの見どころの一つ。
日本の演劇研究のパイオニアである坪内逍遥が、シェイクスピア没後300年を記念し、彼の文学と演劇の功績を称えて設立しました。建物正面左側に、坪内逍遥像もあります。
歌舞伎、能、狂言といった日本の伝統芸能から、シェイクスピア劇、現代演劇に至るまで、世界有数の約100万点にも及ぶ演劇資料を所蔵しています。
入場無料で一般にも無料で公開されているので興味がある方是非!

3号館(政治経済学部棟)
早稲田キャンパスのメインストリート沿いに立つ3号館は、大学の看板学部である政治経済学部の校舎です。
2014年にリニューアルした比較的新しい校舎で、最新のIT設備を備えた大規模な講義室やゼミ室、学生の交流スペースが整備されています。
校舎のデザインが大変ユニークで、下層部は1933年(昭和8年)竣工の旧校舎のデザインを残しつつ、高層棟部分は先進的なデザインと高い耐震性能、太陽光を利用した環境配慮型システムを導入した、伝統とモダンを融合した重厚感のある外観が特徴です。
戸山キャンパス(文キャン)
大隈講堂などがある早稲田キャンパスから徒歩5分ほどの場所にある戸山キャンパスは、文学部・文化構想学部のメインキャンパスであると同時に、入学式などを行う早稲田アリーナ、サークルの部室などが入居する学生会館などを併設しています。
正門を入るとまず目に入るのは、校舎へと続く長い坂、通称「スロープ」。スロープ横には巨大なメタセコイア並木がそびえたちます。

なお、スロープを上がり左手へ進むと学食「戸山カフェテリア(通称:文カフェ)」があります。また、早稲田アリーナ内にはスタバもあります!
また、スロープ脇の階段横には焼きたてパンが並ぶベーカリーカフェ「早稲田ミルクホール」もありキャンパス内の食事には困りませんね。
早稲田合格への戦略的アプローチ
早稲田大学の入試は、近年大きな変革期を迎えています。現在でこそ、一般入試:総合型・推薦型選抜の割合はおそよ6:4ですが、中長期計画の中で学生の多様化を加速させるため、学力試験のみで選抜するのではない総合型・推薦型選抜を拡充する方針を定めています。
一般入試においても、ここ数年の中で様々な改革が行われています。早稲田を目指す皆さんは、大学入試情報サイトなどを小まめに確認し、最新情報をアップデートしておきましょう。
また、共通テスト利用型の入試方式も拡大しており、ますます共通テスト攻略の重要性が高くなってきています。
とはいえ、各学部ごとの一般入試では、大学入試最高峰レベルの難易度を誇る出題がなされており、圧倒的な学力を身に着けておく必要があります。
特に、ここ数年の英語の難化が著しく、語彙力・速読力共に相当程度に高いレベルが要求されます。
高1・高2生の皆さんは是非、英単語など語彙力の増強に早めに着手しましょう!
また、リンスタでは早慶GMARCHなどの難関私大に特化した少人数制のオンラインコースを展開しています。ご興味ある方は是非お問い合わせください!
