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冬のハスはこんなかんじ

花を見かけることが少ない冬は、写真におさめたくなる光景がなかなかないものです。
一方で、そんな冬だからこそ、あの植物は今どんなかんじだろうか、と観察するチャンスでもあります。

こちらは去年の夏、池をおおいつくさんばかりに広がっているハスです。
ところどころにピンク色の花、そして花が咲き終わったあとはハチの巣のような形状で実がついています。

小学4年生の理科は季節ごとに植物がどのような状態かを学習します。
冬の単元で、ハスについても記載があります。
ハスは「地下の茎で冬をこす植物」となっています。

花がついているときのハスはこのようになっています。

池の底の地面にハスの地下茎がのび、その地下茎から葉や花がのびて、池の上にでてきています。
10~11月にかけて、池から出ているハスの葉は枯れ落ち、池の底にある地下茎で冬を越します。

夏にハスにおおわれていた池ですが、11月におとずれるとだいぶ様子が違っていました。

ハスの葉は茶色くしぼんで、水面に青空がうつっているのが見えます。
上から見てもわからないですが、水の底では栄養をたくわえた地下茎が次の春を待っていることでしょう。

さて、ハスといえば「蓮根(れんこん)」でもおなじみです。
蓮根は蓮(はす)の根と書きます。
冬越しをしているハスの地下茎そこが「蓮根」です。
表記上は「根」と書くのですが、レンコンは実際は「茎」です。
根は太い地下茎のいくつかの部分から細いものが何本も出てきます。

レンコンの中にはたくさんの穴があいています。穴があいているのも水中にあることと深いかかわりがあります。水中にあるレンコンでも穴の中は空気が入っています。その空気を使って呼吸をしているといわれています。

いろいろと奥深いハスの話でした。
近くにハスが生えている池がある場合は、ぜひ今の様子を観察してみてください。

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