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11月3日はミカンの日

 秋といえば、「読書の秋」「スポーツの秋」などいろいろいわれますが、植物の世界では「実りの秋」多くの植物が実をつけ、種子をつけ冬にそなえています。その中の1つがミカン。スーパーの店頭でもミカンを多く見かけるようになってきました。早生ミカンで1011月、その後晩生ミカンで2月ころまで収穫されるので、冬場に多く出回っています。

 今回はミカンの日にちなんでミカンの話です。ミカンの日は113日と123日。農林水産省と全国果実生産出荷安定協議会によって制定された日だそうです。113日は「いい=11=3かん」というごろあわせから。「いい3日」ということで11月だけでなく12月もミカンの日に。いくらか謎な感じもしますが、ミカンが出回る時期なので、多く手にとってほしいという思いがこめられていそうです。

 ミカンはミカン科の常緑低木。よくみかけるいわゆるミカンは「温州(うんしゅう)ミカン」といわれていますが、温州は中国でミカンがよくとれる場所の地名。ですが、日本に出回っているミカンはもともと九州にはえていたもので、中国からきたものとは別ものらしい、名前の由来は謎があるようです。

 ミカンといえば、たびたび話題になることとして食べるときに白いすじをとるか、とらないか、というのがあります。そもそもあの白いすじは何?実はあのすじは受験生の皆さんがとてもよく知っている部分です。
水や栄養が通る管といえばすぐわかるでしょうか。道管と師管、あわせて維管束とよばれる部分です。維管束は字のとおり、
「維」・・・細いすじ
「管」・・・くだ
「束」・・・たば
維管束という言葉として、深く考えずにそのまま頭にいれて全く問題ないですが、細いすじになっている道管師管の2種類のくだがたばねられている、それが「維管束」という、そのままの意味をこめた言葉です。

 ミカン独特の橙色はβクリプトキサンチンというオレンジにはあまりなくミカンにだけ多く含まれる成分。体にもいろいろいいようなので、ミカンが多くでまわる時期には私はミカンを飲み物代わりにしています。

皆さんも、ミカンを食べるときには白いすじを、どうするかはおまかせしますが、「これが維管束か」と眺めてみてください。

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