内田カンパニーの短歌教室【ヒビのずれずれ①】

上腕骨近位部を骨折しました。子犬を助けようと道路に飛び出したわけでも、ヤンキーに絡まれている少女を助けようとしたわけでもなく、ただお風呂場ですっころんだだけです。勇敢さや正義感でなく、ただの間抜けで恥ずかしい。骨折してからしばらく療養生活を送っていると、日常とは異なる世界が見えてきました。ピンチをチャンスに変える内田カンパニーの短歌教室「日々のつれづれ」。今回は骨折して思うことを連作にしました。名付けて「ヒビのずれずれ」。正しくはヒビではなく骨折だけど。それでは、行ってみましょう！

新品の 湯船が届く ピカピカで ツルツルなのを 喜んでいた

倒れこみ 動かぬ肩の 後悔を 叫ぶ姿は 藤原竜也

脱臼だと 思い何度も はめてみる ５回目あたり ボキッと鳴った

朝方に 整形外科を 検索す いつもと違う 世界に入る

え？骨折？ 「肩を○○まるまるしました」の 定型文では 脱臼じゃない？

同僚が 骨折ったとき バカにした 付けが今頃 回ってきたのか

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