内田幸仁(うちだゆきひと)

【立冬~大寒 生徒編⑤】

2023.02.17

さて、冬の生徒編。トップ賞はこちら。

ゆたんぽよ 朝までつづけ ぬくもりよ 布団と私 最高の友

中学2年生「みみすま」さんの作品です!私も何度か噛みしめながら鑑賞しました。

良いですね!初句と三句の呼びかけ。とある作家が過去に「春はあけぼの」を「春ってあけぼのよ!」と訳したのを思い出しました。「~よ。」と言い切る若々しさ。でも対象が年寄りくさいゆたんぽだから目を引きます笑。外は寒い。でも、家の中ではそれを楽しんでいるような様子も浮かんできます。ゆたんぽ・ぬくもりのひらがな表現がそれに拍車をかけますね。ぬくもり。近年の暖房器具はもちろん高性能なんだけど、強と中と弱だけで、ぬくもりというボタンはありません。
※ちなみに冒頭で沖縄の少年がちらっと浮かびますが、それは「みみすま」さんのせいじゃない。

下の句に入り、ゆたんぽが実はメインではなく、第3の存在であることが明らかになります。布団と私という、最高の友だちをより結び付けてくれる存在がゆたんぽ。たとえるなら、中学生でいうところの部活などを指すでしょうか。ともにバスケをうまくなりたいと願うから、親友となった二人。布団と私の関係性を強めてくれるゆたんぽ。※ここの友が、布団とゆたんぽだと、私の解釈違いとなりますが、たぶん合っているでしょう。「みみすま」さん、布団好きそうだし。

【内田先生より返歌】
ゆたんぽの ぬくりとひろがる あたたかさ 優しい分だけ 別れがつらい

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