内田幸仁(うちだゆきひと)

【初夏~夏 生徒編①】  

2022.08.30

みなさん、こんにちは。国語担当内田カンパニーです。

生徒第一号、中学2年生テネシンさんの投稿です。

新幹線 切符買うため suica出す ほのかに薫る 改札の熱

おぉ、いきなり天才現る。
皆さん、この歌を声に出して読んでみてください。

「新幹線 切符買うため suica出す ほのかに薫る 改札の熱」

何度も何度も繰り返し読み返したくなるようなリズムが生まれていますね。
その理由、隠された秘密に気づけますか。

「しんんせん 切符うため suica出す ほのおる い札の熱」

各句のアクセントに「か」の音が当てられています。
この音が、小気味よく、読んでいてとても楽しくなる一首です。
そしてそのワクワク感が新幹線に乗る非日常の気分とマッチして、
車内でトランプしたり、お弁当を食べたりする様子がありありと浮かんでくるようです。

ちなみに、作者のテネシンさんにインタビューしたところ、

『「か」の音は意識してなかった』

とのこと。つまり、計算ではなく、自然とこのリズムを生み出したわけです。
うーむ、天才だ。

 そのほかにも「か」は「夏」。
夏のイメージとしてとれるし、一見無機質なsuicaは、夏の代名詞であるスイカを連想させます。
夏休み、都会から入道雲が広がる田舎へと向かう、胸躍る気持ちで改札をくぐる。
そんな気持ちを感じることができました。

 テネシンさん、第1作目ありがとうございました。次の投稿も期待しています!

 [内田先生より返歌]

新幹線 特急券と 乗車券 2枚もらえて 得した気分

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