白井亨(しらいとおる)

~新潟県新潟市 新潟の地名と信濃川編~

2022.11.04

~新潟県新潟市 新潟の地名と信濃川編~

みなさんこんにちは。
リンスタ社会科担当の白井です。

中学入試の社会科を学ぶ子どもたちが都道府県名を覚えるときにまず苦戦するのが「新潟県」です。
そう。新潟の「潟」の字を書くのが子どもたちには難しいのです。この漢字は、秋田県の八郎潟や大潟村にも使われるので避けて通ることはできません。
こんな難しい漢字の地名をつけなくても・・・・と思う受験生も多いでしょうけど、地名には何らかの由来があるわけですからしかたないですよね。そもそも「潟」ってなんでしょうか?
辞書を引いてみるとこんなふうに書いてあります。
「砂州または沿岸州によって海と切り離されてできた湖や沼」
・・・ということは、新潟はかつて水の溜まっているところだったの? そういえば、越後平野の湿田(水はけの悪い水田)については、小4のテキストにも載っていますね。
では、それを確かめるために、いつもの地理院地図を見てみましょう。

地点線で囲んだ部分を見てください。信濃川河口から西の海岸線に沿うように、標高の高いところが続いていることがわかりますね。
この地形は「砂丘」でしょう。砂丘というのは「風によって運ばれた砂が積もってできた丘状の地形」のことで、鳥取砂丘が有名ですね。ここに秘密がありそうだと予想して、この地域の地形の成り立ちを調べてみました。

新潟市には、日本最長の河川として知られる信濃川と、10番目に長い河川である阿賀野川の2つの河川の河口があります。特に信濃川は、上越新幹線の終点にもなっているJR新潟駅から徒歩で15分くらいの新潟市中心部を流れています。
2つとも大河ですから、かなりの量の水が運ばれてくることでしょう。海岸に向かって少しずつ下っていく地形ならば、その大量の水はスムーズに海に流れ出るのですが、海岸沿いに砂丘のあるこの地域はどうでしょうか? 砂丘に阻まれて排水されない水がどんどん溜まっていってしまうのではないでしょうか。そういう水浸しの土地だから湿田が広がっていたわけだし、少しくぼんだ土地のところには水たまり=「潟」が数多くできたのでしょう。この付近には、地図中の「鳥屋野潟」のほかにも、「佐潟」「福島潟」といった「潟」がいくつか見られるのです。

つまり、新潟という地名は、砂丘によって信濃川や阿賀野川の水が海に流れにくくなったことで、新しい「潟」がたくさんできたことで付いた地名だということが推測できますね。

次の写真は、新潟市中心部を流れる信濃川です。上は、重要文化財にもなっている萬代橋と信濃川、下は川沿いにある朱鷺メッセというビルの展望台から見た信濃川です。

日本一の大河にふさわしい広い河口ですね。新潟市の中心部を横切っていることもよくわかります。
この日は、直前に上流の長野県で大雨が降ったため、川がとても濁っていますが、普段はもっときれいなんですよ。これだけの土砂が運ばれてくるわけですから、砂丘もできるでしょうね。

「ん?」 ・・・ふと、この風景を見ていたら、また1つ「?」が浮かんできました。
阿賀野川と合わせたら、大量の水だけでなく大量の土砂がここに運ばれてくるわけですよね。新潟は港町として発展した都市です。その港にたくさんの土砂が積もったら・・・・!
なんだか気になりますね。新たな「?」が見つかったところですが、それはまた次回。

「?」はきっとそこにある
「?」を知ればおもしろい!
みなさんも、身近な「?」を見つけて楽しんでみてください。

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