白井亨(しらいとおる)

~千葉県市原市 上総国分寺・国分尼寺編~

2022.10.14

~千葉県市原市 上総国分寺・国分尼寺編~

みなさんこんにちは。
リンスタ社会科担当の白井です。

リンスタの小5カリキュラムは、9月から歴史分野の学習になっています。そろそろ慣れてきたと思いますが、最初のうちは苦戦していた人も多かったでしょう。今回は、そんな小5のみなさんに、少しでも「歴史っておもしろいかも・・・」と思っていただけるような話題です。

カリキュラムの第3回「奈良時代」の単元で、国分寺・国分尼寺というのを学びます。
感染症の流行や戦乱、天災などにより世の中が乱れていた奈良時代中期、聖武天皇は仏教をあつく信仰し、仏教の力で国を治めていこうと、様々な政策を実行しました。そのなかの1つが、西暦741年に出された「国分寺建立の詔」です。国の政策ですから、さぞ立派なものを建てたことでしょう。建設のための指針も示されているはずです。調べてみたところ、次のような条件が示されていることがわかりました。

1.国華として仰ぎ見るのによい地形
2.水害の憂いなく長久安穏の場
3.南面(向)の土地

「国華」とは「国の名誉や栄光」、「長久安穏」とは「無事におだやかに暮らす」という意味です。
これを踏まえて、千葉県市原市にある「上総国分寺・国分尼寺跡」を、いつもの地形図で見てみましょう。

国分寺も国分尼寺も台地上にあることがわかります。南や西の低地からは「仰ぎ見る」ようになっていたことでしょうし、地図中の川が氾濫したとしても「水害の憂い」はないでしょう。また、この台地は南と西の方向に下っていることもわかりますので、3つ目の条件もクリアしています。古代の人たちは、ちゃんと条件に合う場所を選んでいたんですね。
下の写真は、上総国分寺跡にあったと言われている七重塔の礎石です。礎石というのは建物の柱を受ける土台石のことで、この大きさや間隔から、その建物の大きさを推測できます。

推測される七重塔の高さはなんと63m!
おそらく10階建てのビルくらいの高さでしょう。

さて、ここからはみなさんの想像力です(先ほどの地形図を見ながら想像してください)。
南側の低地に立って、北にある台地のほうを見てみましょう。台地の上のほうに立派なお寺の建物があり、そのなかには10階建てのビルに相当する高い塔がそびえています。きっと赤い柱や白い壁で彩られていることでしょう。もちろん、現在のように建物が多くあるわけではないですから、その姿はより目立って見えるはずです。この風景を見たときの、古代人の気持ちまで想像してみましょう。

歴史で学んだことを地図で確かめる。そして、地図を見ながらその当時の風景を想像してみる・・・これも歴史学習の楽しみ方の1つです。
ただ言葉を覚えるだけの学習ではおもしろくないですよね。ぜひ、みなさんも歴史の学習を楽しむ手立てを考えてみてくださいね。

「?」はきっとそこにある
「?」を知ればおもしろい!
みなさんも、身近な「?」を見つけて楽しんでみてください。

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