白井亨(しらいとおる)

~東京都千代田区 日本橋川編~

2022.09.23

~東京都千代田区 日本橋川編~

みなさんこんにちは。
リンスタ社会科担当の白井です。
前回取り上げた飯田橋から、リンスタのある水道橋に向かって歩いてくると、途中で高速道路の高架の下を流れる川を渡ります。この川は「日本橋川」といって、もう少し下流にいくと、その名の通り日本橋の下を流れています。

上の写真の地点では南に向かって流れている日本橋川ですが、ここからもう少し下流に行くと、川の流れは東に向かっていきます。
では、いつもの地理院地図で確かめてみましょう。

水色の線で示したのが日本橋川です。
少しわかりにくいですが、地図をよく見ると、皇居と東京駅に挟まれた地域の標高が低くなっているように見えますね。そうだとすると、本来ならばこちらに流れていそうな日本橋川が、不自然に東に曲げられているようにも見えます。これは「?」ですね!

 調べてみたところ、この川はもともと「平川」という名前で、予想通り南に向かって流れていたようです。そういえば、東京メトロ東西線竹橋駅近くには、皇居の「平川門」というのがありますね。この門の名の由来も、どうやらこの川にあるようです。

下の地図の黄色の線で囲んだあたりは、かつて「日比谷入江」という海でした。また、日比谷入江の東側(現在の日本橋や銀座のあるあたり)は「江戸前島」とよばれた台地の先端でした。そうだとすると平川が東に向かうには地形的に無理があり、日比谷入江に流れ込んでいたと考えるのが自然でしょう。やはり、この川の流れは人工的に変えられていたんですね。

日比谷入江は、江戸時代の初期に江戸幕府によって埋め立てられ、その後は大名屋敷が立ち並ぶところになりました。
少し前まで海だったところの住み心地ってどうですかね?
土地が低いので大雨など降れば水浸しになりそうですね。なんとなくジメジメとしている感じもします。井戸を掘っても海水混じりの水が出そうです。どう考えても、生活する場所としての環境はあまり良くなさそうです。さらに、目の前の台地上には江戸城がありますから、毎日毎日それを見上げて生活しなければなりません。仮にも一国一城の主である大名のプライドは傷つきそうですね。
しかも、この埋め立て工事は大名たちにやらせているんです。こんなところにも、大名に対する江戸幕府の“腹黒さ”が見え隠れしているような気がします(笑)

「?」はきっとそこにある
「?」を知ればおもしろい!
みなさんも、身近な「?」を見つけて楽しんでみてください。

前回の記事はこちら

  • 小学生
  • グループ指導
  • 個別指導

イベント・コラム・ブログ一覧へ

お問い合わせ

受験や学習に関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。
各種オンライン説明会も実施中です。

お電話でのお問い合わせ

0120-122-853
月~土 11:00~19:00

メールでのお問い合わせ

info@eikoh-link-study.com