桑名正和(くわなまさかず)

反射板にみる光の科学

2023.01.13

 冬は太陽が低くのぼっていてななめに光がさしこんできます。
 大きな通りを歩いていると、そんな中で道路わきにきらきらと光るまるいものが目にはいりました。

 太陽の光を受けてきらきらひかったかんじになっています。
 これは反射板(リフレクター)とよばれるものです。昼よりも夜に活躍しています。
遠くから車が近づくとけっこうまぶしく光りますが電気は使っていません。
夜間、車のライトが道路わきの反射板にあたると、その光がはねかえって車に乗っているひとにその光が見えます。1枚の鏡だと鏡の正面でないと反射した光が見えませんが、2枚の鏡で反射させることによって、ななめから光をあてても自分のところに戻る「再帰性反射」という反射の性質が使われています。

2枚の鏡を90度の角度をつくるようにはりあわせると、1枚目の鏡にあたった光が2枚目の鏡へ入り、そこでもう一回反射をすると、入ってきた光と同じ方へもどってきます。
どうろわきの反射板はよく見ると、そんな細かいくみあわさった鏡がたくさんついているのが見えます。写真だと、小さいつぶつぶのように見えますが、それだけたくさんこの仕組みが入っているということです。

反射板といえば、自転車のうしろにもついていますね。タイヤの上のほうに赤いものがついています。
こちらも、昼は目立ちませんが、夜自転車で走っているときに、背後の車のライトが反射板にあたって光ることで、自転車がそこにあることを伝えています。

 電気を使わないことで環境にもやさしい工夫です。
 皆さんのまわりでもさがしてみてください。

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