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【立冬~大寒 生徒編④】

今回も掲載です。リンスタの短歌女王、中2テネシンさん。

埼玉に 雪はなかなか ふらぬので 雪のかわりに こたつであられ

さすがですね。全国から集まるリンスタのなかでやや個人情報が洩れますが、さすがの短歌ですね。雪の降らない街だから、家にこもってこたつであられ。とても良い。何度も言いたくなります。こたつであられ。こたつであられ。情景も浮かぶし、面白みもある。さて、この歌をさらに昇華させるには…。

【内田先生より返歌】
まず、歌内の「雪」の重複を削って、情景を増やしたい。
あと「埼玉」が漢字だとどうも固くて、こたつの「ぬくぬく」を邪魔するので、ひらがなへ。

さいたまに 雪はなかなか ふらぬので TV見ながら こたつであられ
⇒イメージは強くなったけど、TV見ちゃうと雪を待ち望む心情が消えちゃう。

さいたまに 雪はなかなか ふらぬので 庭を見ながら こたつであられ
⇒これなら、こたつで暖まりながら、寒そうな外の様子を眺めていることが伝わる。
あとは、言葉遊び。雪・あられの着想は童謡「雪やこんこ」でしょう。となると、こたつの猫がいるなら庭の犬も入れてあげたかった。

さいたまに 雪は今後も ふらぬので 庭を見ながら こたつであられ
⇒最後は「こんこ」も無理やり追加。ここまでいくと、やりすぎですね。内容ぶれちゃう。

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