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受験直前期!『あと1点』を取る工夫6選

2023.11.24

 入試まであと少し。総仕上げとしての冬期講習が間もなく始まろうとしています。毎年受験生を見守る中で思うのは、受験生の実力は入試当日、いや試験直前まで伸びるということです。まずは、「第一志望校に合格するためには○○をできるようにならないといけない。だから冬期講習で○○を復習する」という考え方が必要です。自分自身を冷静に見つめなおし、合格するために身につけておくべきことを見極め、学力を積み重ねていってください。
 当たり前のことですが、入試では得点の高い人から合格します。そこで今回は、合格のために必要な学習の考え方と、入試で『あと1点』を取るための工夫を6つお伝えいたします。

「合格に必要な学習」を重点的に取り組む
 入試直前期の勉強で重要なのは、「合格のための学習」をするということです。冬期講習のテキストは、あくまで汎用性のある教材であって、あなたにとって必要な問題のみがそろっているわけではありません。過去問を通して把握した、解けるべき単元を抽出し、そういった単元について自主的に取り組むことが重要です。弱点を克服するのか、得意を伸ばした方がいいのか。もしも、どのように取り組めばいいのか判断に迷う場合は先生方に遠慮なく相談しましょう。「今年の入試は何が出るのか楽しみだ」と思えるくらいが、理想的な状態です。

(ちょっとした工夫①)模試は情報の宝庫!見直してみよう!
これまでに受けてきた外部模試や塾のテスト、学校のテストなどを見直してみましょう。自分の苦手科目が分かったり、逆に得意にしているところが見えてきたりします。やみくもに学習するよりも、ポイントを絞って自分に必要な部分を理解することが出来ると効率よく学習できるでしょう。

 

入試当日の時間割を意識して勉強する
 1日に5教科の入試を行うのであれば、最低でも5時間は勉強に集中することが求められます。冬休みで学校がなく、1日中勉強できるときは志望校の入試の時間割通り勉強するといいでしょう。入試と同じ時間割で勉強することによって、どれだけ集中力がもつのか、いつ頃おなかが空くのか、いつ頃眠くなるのか、など試験当日の自分をシミュレートすることができます。

例として、東京都の公立高校入試の時間割を挙げます。

8:30     集合
9:009:50 国語(50)
10:1011:00 数学(50)
11:2012:10 英語(50)
12:1013:10 昼食(60)
13:1014:00 社会(50)
14:2015:10 理科(50)

(ちょっとした工夫②)起床する時間は試験4時間前!
 人間の脳が完全に働くのは、起床後3時間30分から4時間経過してからです。例えば各都道府県の公立高校入試の場合、1教科目の試験が始まる時刻は、9時台が多いです(47都道府県中41都道府県)。そうすると、5時くらいに起床しておけば、脳が活性化した状態で試験に臨むことができます。早起きに慣れるのに、少なくとも3週間かかると言われていますので、冬期講習が始まる前の今の時期から早起きに慣れておくことをおすすめします。早起きしたら数学や理科の計算の問題を解くと頭が冴えてきます。そして頭がすっきりしたら国語や英語の読解問題に取り組むとよいでしょう。ちなみに、漢字や理科・社会など暗記科目は寝る前に学習するとよい、と一般的には言われています。

(ちょっとした工夫③)試験の休み時間は次に備えよ!
 事前に何をするかを具体的に決めておくと、試験当日落ち着いて過ごすことができます。例えば、先の東京都を例にとると、「国語と数学の間の休み時間は数学の公式を確認しよう…」、「昼食を食べ終えた後は、四大文明のところを確認しておこう…」などです。
くれぐれも終わったあとに友達と「さっきの大問2⑵の答えはどうだった?」など振り返りをしないようにしましょう。次の科目の準備に全力を注いでください。振り返りはすべての教科が終わってからにしましょう。途中で振り返りをして、間違えたことに気づいてしまい、気になって力を発揮し切れなかった、というのは受験生の“悪いあるある”です。

 

試験中に意識したいこと
 受験生の皆さんはちょうど過去問を解いている時期だと思います。ちょっと意識するだけで得点が変わるポイントをお伝えいたします。

(ちょっとした工夫④)試験の戦略を事前に決める!
 過去問演習を行う意義の1つは、問題構成を把握することにあります。問題構成は毎年変わらない場合がほとんどです。大問1から必ず解かなくてはいけない、というルールはないので、自分の得点源の大問から取り組むとよいでしょう。また、あとで見返したい問題は○をつけておくなど、見直す際に目立つように工夫してください。問題構成を把握し、時間配分を決めておけば、試験当日に混乱するリスクが少なくなります。どこから解くのか、どのくらいの時間をかけられるのか、という戦略を事前に決めておきましょう。

(ちょっとした工夫⑤)問題の大事な部分に『しるし』をつける!
 「誤っているものを選べ」なのに、正しいものを選んでしまうというミスをしていませんか?日ごろから線を引いておいたり、〇をしたりして自分で分かりやすいように『しるし』を付けておくと、試験本番でも気づきやすくなります。また、過去問を解いている際に、「誤っているものを選べ」という問題が出るのか、出るとしたら符号をふってくれているのか、を確認しておきましょう。

 

(ちょっとした工夫⑥)見直す時間を予め設定しておく!
 事前に「いつ見直すか」を決めておきましょう。おすすめは大問ごとに行う方法です。1問ごとに見直すのは手間と時間がかかりますし、最後に見直すのは時間が余らなかった場合にリスクが高いです。また、マークシートで回答する場合、ずらして塗っていたり、塗り間違えていたりしないか確認する時間が必要です。なんとなく気づいたときに振り返るのではなく、事前にやり方を決めておくことで、間違える可能性を少しでも減らすことができます。

以上、入試直前期の留意事項を書かせていただきました。
入試は1点で勝負を分ける厳しい世界です。
でも大丈夫!このコラムを読んで、今日から1つでも工夫を取り入れてみましょう。
小さな工夫ですが積み重ねることで、大きな結果を生み出すでしょう。
そして、皆さんが必ずや合格を勝ち取ってくれることをお祈りしています。ぜひ最後まであきらめず受験勉強に向き合っていってください!

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