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高校受験における模試の意義&活用

2023.09.22

受験生にとっての天王山とも言える夏が終了しました。
みなさん、この夏で成長を果たせましたでしょうか。
さて、これからの時期は、各都道府県の模試が目白押しです。
今回は模試を受けるにあたってのポイントをご説明いたします。

模試を受ける理由

みなさん、模試を受ける理由は何だと思いますか。
理由は様々ありますが、今回は特に知っていただきたいことをご紹介します。

①問題から必要な知識を引き出す訓練ができる
学校で使われているものや市販の問題集は、「単元別に問題が分かれている」ものや、「ページの隅に単元名が書かれている」ものが大半を占めます。この形式の場合、問題を解く前からどんな単元に関係するのか、どんな意識が必要になるのかということが分かってしまいます。
また、定期テストに単元名の記載はありませんが、これは事前に出題範囲が決まっています。つまり定期テスト勉強を始める段階から、今回の定期テストで取り扱われるものが何なのか明確になってしまっているのです。
一方で実際の入試の問題では、当然ながら単元名の記載はありません。それぞれの問題を見て、どのような知識・テクニックを使うのかを判断する力が必要になります。
市販の教材でもテスト形式の問題集はあります。しかし、こちらは入試問題と同様の出題範囲、すなわち中学内容全範囲から問題が構成されています。そのため夏明けすぐには取り組むことができず、冬休み頃になってからでないと活用できないのが実態です。習ってないところだけ飛ばして取り組むというのも効果的ではありません。一見、中2単元の問題に見えるものも、実は中3内容の知識が必要になっている、といったこともあります。また、問題を飛ばしてしまうと制限時間を設けて取り組むこともできなくなるので、演習の効果を下げます。
つまり、その時々の既習内容についてランダムに取り組めるのは模試だけなのです。
定期テストや問題集では解けるのに模試の結果がふるわないという方は、この問題を分析する力がまだ培えていない可能性が高いと言えるでしょう。入試本番でとても大切な力となりますので、模試によってその力を養うことが大切です。

②制限時間を設けての問題実施
前項でも触れましたが、入試で十分に力を発揮するためには制限時間を設けた実践練習が必要です。
入試問題は難易度順で出題されるわけではありません。都道府県によっては大問1の小問の中に正答率の低い問題が設置されていることもあります。問題集などを自宅で取り組む際は、難しい問題にいくらでも時間をかけられます。しかし入試本番は時間との勝負です。1つの問題に時間をかけすぎた結果、後半で解けたはずの問題に手が付けられなかったということは防がなくてはなりません。すなわち問題を解く順番を工夫していくことが重要になります。解ける問題から先に解くことで、その時の学力で取れる最大の得点を目指しましょう。そのためにはどのような問題を後回しにするかの判断力を養う必要があり、それを最大限に行えるのが模試なのです。

 

模試を受けたら必ず分析と課題解決の行動を

模試を受けることは大切ですが、ただ受けるだけでは高い効果を得られません。必ず分析を行うようにしましょう。ポイントとなるのは以下の3点です。

①過去の分析
その模試を受けるまでの学習について振り返りを行います。
勉強時間はどれくらい確保できていたか。
土日祝日の使い方はどうだったか。
学習した教科や単元のバランスはどうだったか。

②現在の分析
模試を終えたら、すぐに自己採点を行いましょう。
間違えた問題の分析はもちろんのこと、①の分析結果との照らし合わせも重要です。優先的に取り組んでいた教科や単元に成果が出ていたかを確認しましょう。
また、この際ケアレスミスを甘く見ないことが大切です。「本当はできた」の意識だといつまでも同様のミスがなくなりません。どのような問題構成のときに、どのようなミスをしたのかをしっかりと分析しておきましょう。そうすることで、以降類似問題に出くわしたときに注意が向くようになり、同様のミスを防ぐことができるようになります。

③未来の分析
次回の模試に向けた課題解決行動を検討します。これを行うために①②の分析が必要です。
優先的に取り組んでいたにもかかわらず成果が出なかったのであれば、取り組み方を見直す。
学習時間が少なく成果が出なかったものは、時間の確保など学習サイクルを見直す。
成果の出ていた学習については次回も継続する。
このように行動改善を繰り返していくことが、自身にとっての効果的な学習サイクルの構築へと繋がっていきます。1回1回の模試を大切にしていきましょう。

 

EIKOH LiNKSTUDYでは、生徒の皆さんに毎回模試の振り返りをご提出いただいており、各種分析や課題解決行動の構築のお手伝いを行っています。
ご質問などございましたら,EIKOH LiNKSTUDYへお問い合わせください。

 

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