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中学受験 どうする?子どものスケジュール管理

2023.02.10

中学受験の勉強は、学年が上がるにつれて難易度が上がり、宿題の量もどんどんと増えてきます。毎日の課題をこなすだけで精一杯、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そうすると単元の偏りが生まれたり、理解できてないまま進んでしまったりしてなかなか得点アップにつながりません。

このコラムでは、中学受験をするお子さまをお持ちの保護者様に「スケジュール管理のポイント」をお伝えしてまいります。上手に管理することで、無駄な時間を削減し学習時間を確保することが出来たり、1週間の振り返りをすることで苦手単元を洗い出したりすることができます。
成績向上、志望校合格のために今一度お子さまのスケジュールを見直してみましょう。

□スケジュールを決める上で必要なこと
まずは細かくスケジュールを決める前に以下のことを念頭に置きましょう。
①スケジュールは家族みんなで共有する
学年が上がってくるにつれ、塾のスケジュールに加えて、学校行事や、説明会・文化祭など学校見学も入り、どの予定に参加するのかわからなくなってしまった、というご相談を頂戴することがあります。日ごろから、お子さまのスケジュールをご家庭内で共有しておくとそういった事態を防ぐことが出来ます。月間の予定はカレンダーに記載し、週間のスケジュールは冷蔵庫や皆が目にするところに貼っておくとよいでしょう。
②完璧を意識しないこと
お子さまにとっては初めての受験勉強です。保護者様は出された課題は完璧にこなしてほしいし、習い事とも上手く両立してほしいとお思いになることでしょう。ただし、そのためにスケジュールをこなすことが目的となってしまっては学習効果は半減します。ゆとりをもち、出来なかったところについては「どうすればできたかな?」とお子さまと対話して解決していく余裕を持ちましょう。

□実際にスケジュールを立ててみよう
スケジュールを立てるときに一番重要なことはPDCAサイクルを意識することです。PDCAサイクルとは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」を上手く循環させていくことです。この考え方を用いることで、目標や課題を明確にし勉強により集中できるようになります。
■Plan(計画)
まずは大きな計画を立てるところから行いましょう。月間で行われる行事をカレンダーなどに書き出して確認しましょう。外部模試や公開判定模試などの予定を記載しておくことで、「いつまでに」「なにを」「どのくらい」実行するか決めます
大きな計画を立てたら細かい計画に取り掛かります。課題の所要時間や習い事、取り組まなければならない課題を書き出し、優先順位を付けながらやるべきことを決めましょう。
■Do(実行)
決めたスケジュール通りに実行しましょう。ただ進めるだけではなく、その計画が正しかったか適切に振り返っていくことが必要です。週の最後に親子で、今週の予定と結果はどうだったか振り返る「フィードバックタイム」を取ると良いでしょう。
■Check(評価)
フィードバック時に、スケジュール通りに進められたか確認します。出来なかった場合は、ただ𠮟責したり反省を促したりするのではなく「どうすればできたか」という視点を保護者様がもち、冷静に理由を分析することで、次週以降の計画につなげましょう。
■Action(改善)
次の計画をどのようにするか考えます。ここでは少なくとも選択肢が3つあります。
・このままの予定にしてもう一度チャレンジしてみる
・本人の出来るレベルまで落として一から予定を作成する
・できなかった原因を分析し、一部分だけ改定する
それぞれ状況に応じて最善策は異なります。状況をしっかり分析・判断し決めていきましょう。

PDCAサイクルを基に週間の学習計画表を作ってみましょう。
この時、平日と土日では過ごし方が異なりますので分けて作成すると良いでしょう。
イメージはこのような形です。

□スケジュールを立てるときの注意するポイント5
①集中力が切れたときは無理に学習させない
お子さまが集中出来てないときに難しい問題に取り組んでも効果は上がりません。その場合は別の内容に切り替えるか時間を変える方がよいでしょう。
②小学生は45分~60分で勉強の区切りを作る
人が集中力を保つのは90分が限界と言われています。小学生のお子さまであればそれよりも短く設定しておくと良いです。小学校の授業時間は実はこういうところを考えられています。
③目標は自分で言わせる
言わされていてもいいので、自分で目標を言う、ということを継続しておこなっていきましょう。自分から口に出すことで徐々にそういうものだと自分自身を納得させていきます。保護者を含む周りの大人はそのサポートに徹する、というスタンスで臨みましょう。
④睡眠時間は削らない
体調管理が何より重要ですから、終わらないからといっても無理に時間を伸ばして勉強させるのは逆効果です。
⑤計算・漢字は朝学習、暗記ものは寝る直前に学習
脳科学的に朝に計算や漢字を学習すると、脳の目覚めが良くなるようです。積極的に朝学習を取り入れてみましょう。

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