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【教育コラム】2022年 最難関・難関高校入試概況

2022.05.27

319日に実施された『2022年度 最難関・難関高校受験合格セミナー』より、各教科担当が分析した問題傾向を報告しました。普段はオンライン上でしか会うことのできない教師陣から入試に向けた熱い話を受けて、生徒・保護者の皆様からも大変感銘を受けたというお声を多数いただいております。
今後の学習の参考にしていただければ幸いです。


【数学科の傾向】
最難関難関高校受験の花形教科である数学について、担当の河野知義から「攻略に求められるものは大別して次の4点が挙げられる」との報告がありました。実際に出題された入試問題を参考に1つ1つ確認していきましょう。
①高い計算力
「やはり『数学』なので、基本は計算力です。正確に早く計算できることはもちろんのこと、例えば慶應義塾女子高校で出題された計算問題では、答え『40004840』となり受験生を困惑させました。最難関高校の計算問題ではこのように受験生を不安にさせる答えを設定することもあるため注意が必要です」
②難解な言い回しへの冷静な対応
「早稲田大学高等学院の大問1(2)で、『連立方程式が解を2つ以上持つときのbとcの値を求めなさい』という問題が出題されました。一見すると、いくつもの解が考えられますが、『連立方程式の解=二直線の交点』と考えると、『直線同士が重なっている』と読み替えられなければなりません。あえて言い回しを変化させ受験生を戸惑わせる出題が見られるのが最難関高校の特徴です」
③高校数学内容
「多くの学校で見られたのが『円順列』に関する問題です。中学数学でも理解し得る内容でしたが、きちんと対策をとる必要があります」
④公式の暗記ではなく原理を理解する
「お茶の水女子大附属高等学校で、確率の意味そのものを問う問題が出題されました。公式丸暗記ではなく、原理として理解すること、学ぶ力の定義が見直されている中、特に国公立高校での出題が見られました」

【英語科の傾向】
英語科の今年度の入試問題傾向について、担当の黒田裕史から「新学習指導要領の影響から、英語の入試傾向は以下のように変化してきております。ポイントを4つに絞ってお伝えいたします」との報告がありました。
①「現在完了進行形」「仮定法」の対策
「新学習指導要領の影響から、出題が増えています。今年度も筑波大学附属高等学校や早稲田実業学校高等部で見られました。しっかりとした対策が必要です」
②多種多様なテーマに対応できる教養を身に付けること
「例えば、立教新座高校の『幸せであることとは?』や慶應義塾志木高等学校の『資本主義経済』といったことが長文読解のテーマとして挙げられています。英文が読めるだけではなく、理科や社会にもまたがる総合的な出題がされるため、様々な出来事を理解しておくと良いでしょう」
③難関レベルの典型題に対応できる文法力と語彙力
「確実に得点できる典型題は当然として、難易度の高い語彙力・知識を要求する問題も多いのが最難関高校の英語の特徴です。慶應義塾高等学校では英問英答形式での出題もされています」
④求められる高い表現力・記述力
「高い記述力が要求されることに加え、『自分の考え』を説明させるような出題が増加しています。渋谷教育学園幕張高等学校では観光地についてプレゼンテーションを英文で書かせる問題が、慶應義塾女子高校では「高校生は部活に参加するべきか」について自分の意見を英文で書かせる問題が出題されています」

【国語科の傾向】
国語科の今年度の入試問題傾向について、担当の内田幸仁から「最難関・難関高校の国語では①知識力②読む力③解く力の3つの力が高い難度で求められます。入試問題は各学校からのメッセージとしてとらえ、どのような力を身に付けていけばよいかを考えていきましょう」との報告がありました。
「慶應義塾志木高等学校では、『江戸時代に作られたなぞなぞを答えなさい』や、『せいぜいとたかだかの意味の違いを選びなさい』といった知識を問う問題が異なった角度から出題されています。これは、慶應義塾志木高等学校が掲げる『10の魅力』の1つである『独創的な授業が君の引き出しを増やす』というメッセージを体現しています。また、慶應義塾女子高校や開成高校では問題形式のほとんどが『説明せよ』というものです。これも、それぞれの学校が掲げるカリキュラムや教育理念から、そのような出題傾向がなされているのだと考えられます」


【理科の傾向】
理科の今年度の入試問題傾向について、担当の熊代大地から「理科も国語同様に①知識力②読む力③解く力の3つの力が高い難度で求められます。日常の中で『なぜ』と思うことに意識を向けましょう」と報告がありました。
①知識力
「お茶の水女子大学附属高等学校では『天の川銀河』に関する出題がありましたが、かなり細かいところの知識まで問われています。教科書に載っている知識ですから、教科書がボロボロになるまで読み込みましょう」
②読む力
「筑波大学附属高等学校では、『トウモロコシのひげのようなものが、花の構造としてはどの部分か』という出題がされていました。知識として持っていなくとも、文章中に隠されたヒントを見つけ出すことができたかどうかで成否を分けた問題であったと思います」

【社会科の傾向】
社会科の今年度の入試問題傾向について、担当の大野明輝から「知識を土台として、そこから読解力や思考力に加え常識力といった総合力を問われる出題が多く見られます」と報告がありました。
「お茶の水女子大学附属高等学校の大問1(4)にて『各国の発電量を示したグラフから、地理的特色をいかした再生可能エネルギーの種類を答える』問題が出題されました。地理的特色を頭に浮かべながら、答えを1つ1つ導いていくことが必要でした。また、筑波大学附属高等学校では、藩内の記録として残された書面から文章をヒントに『刀』を導いていく問題が出題されています。いずれも、知識を土台としてそこからどのようにして正解を導くかを問われるような問題でした」

各教科とも「基礎知識は絶対に必要だが、知識だけでは戦えない」という点では共通していました。最難関高校合格に求められている力は「社会に出て活躍する力と通じている」という言葉に全てが詰まっていると感じました。学ぶことが楽しいと思える生徒がきっと合格していくのだろうと思います。

 

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