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【教育コラム】難関中学受験を目指すなら、何年生から塾通いすべき?

2022.03.27

難関を目指すなら、小22月からってホント!? 

塾に勤めていると、ママ友からよくある質問のひとつに、『難関中学受験させるならいつから塾に通った方がいいの?』があります。わが子にとっていつから塾通いが必要なのか、その先の人生にも大きく影響する内容なため皆さん慎重に考えたい案件です。今日は『難関中学受験を目指す』ならば『いつ』塾通いすべきか、実際に難関中学を目指す生徒さんを担当している先生に聞いてみます。

Q:難関中学受験を目指すなら、何年生から塾通いすべきですか?
お子さまの性格にもよりますが、一般的に中学受験をするならば、小32月。最近では、考える力をより養うためには小22月からと言われています。今回のご質問は難関中学ですので、入試問題においてより考える力が問われるため、小22月から始め、学びを楽しむ経験が非常に大切になりますね。

難関校に合格するためには、受験勉強を楽しもう!

中学受験の勉強は小学校の内容とは違うため、内容も難しく、量も多いです。小3、小4の子どもにこんなに勉強させるのはかわいそうなのではというご相談をよく耳にします。

Q:小3、小4のお子さまに受験勉強を強いることは、お子さまのストレスになりませんか?
興味のないことを、お子さまの同意なしに、無理やり勉強させることはやはりストレスにですね。ただ覚えるだけの反復学習は苦痛でしかありません。しかし、中学受験で難関校に合格するお子さまの多くは受験の学習を楽しんでいます。受験が終わった翌日から、問題を解かないと調子がでないと、自ら学習に取り組むお子さまもいます。

難関に合格するお子さまは、さまざまな事柄に対する興味関心の高い点が共通しています。『なぜだろう?』『これはどうなるのかなぁ?』など、新しい学びに興味を示せると、『もっと学びたい』、『もっとできるようになりたい』という気持ちが学びを誘発します。『学び=楽しいこと』に転換されるようになると、『受験勉強を強いる』が『受験勉強を楽しむ』に変わります。難関校では中学に入った後も、考えることを求められる機会が多くあります。つまり、『学び=楽しいこと』にならないと、難関校の合格は難しく、合格できたとしても、入学後に苦労をすることになりますね。

勉強を楽しむには、何が必要!?

お子さまが『勉強を楽しむ』ようになったら、苦労はしませんよね。でも、それができないから困っている保護者の皆さまに多く出会って来ました。

Q:どうやったら勉強を楽しめるようになるのですか?
A
:確実な答えがあったら、塾はいらなくなりますね(笑)。1人ひとり性格も違い、興味関心のある点も異なるため、絶対にこれをすれば良いという方法は残念ながらありません。しかし、塾では『勉強を楽しむための工夫』があります。

例えば、小3の授業では解くだけではなく、理由や背景を考える授業を行っています。「問題を読む疑問を感じる材料をそろえる自分の考えを書く(話す)」の思考の流れは大人が当たり前にやっていることですが、トレーニングしなければ精度が上がりません。小4の理科・社会の授業では、テキストの内容と身近な生活をリンクさせることで、覚えるだけではなく、「なぜ・どうして」とまさに思考が求められます。思考の先に『学習の楽しみ』を感じられるようになるお子さまのほうが同じ時間で得るものが多くなります。

5以上になると、本格的な中学受験勉強内容が始まります。どの教科も内容が難化し、量も増えていきます。わかる問題が多くある中で、数問ある難しい問題に対して思考の流れを練習することができるのが小3、小4なのです。昨今の入試において問題作成者の意図を読み、思考して記述する問題が増えています。この力を身に着けられることは、受験だけではなく、人生においても大きなメリットです。

成績を上げるために必要なことは? 

『成績が上がる=勉強を楽しめる』これは想像しやすい勉強の楽しみ方ですよね。100点のテストをとって嬉しくなると、もう一度その嬉しい気持ちを作るために次の学習にも力が入るようになる。ただし、中学受験となると、なかなか100点をとることが難しいです。

Q:成績を上げるために必要なことは何ですか?
A
: 学習に関心を持って取り組み、それを身に着けるための適切な学習量はもちろん必須です。それに加えて、成績を上げるために欠かせないのは『間違える経験』です。学習状況を冷静に判断して、できない自分と向き合うことは学習だけではなく、生活面の成長においても非常に重要です。まじめな性格のお子さまほど、学校のテストの点数と塾のテストの点数の差にショックを受け、受け入れるまでに時間がかかります。うまく受け入れられないと、悪気がなく答えを確認する習慣がついたりします。『間違える=怒られる=悪いこと』と考えてしまうのです。ただし、間違えることは、成長できる伸びしろで、間違えた時に何をすればよいのか、その行動がわかれば、自分を繕う必要はなくなります。『できない自分を受け入れる』これができるのは、問題がやさしく、できる問題が多い小3、小4の時です。小5、小6になると、お子さまの意識も大人になっていきます。また、問題も難しくなるため、間違える問題が多くなると、間違えを受け入れること、素直に指導を聞き入れることが難しくなるお子さまが非常に多いです。

小5から塾に通い始めてうまくいくお子さまはいるの!?

『勉強を楽しむ』ようになるためにも、小3、小4の学び方が重要なことが分かりました。一方で、小5から始めて合格した話も聞いたことがあります。

Q:小5から塾に通って合格できるお子さまはどんなお子さまですか?
A
:学習習慣が定着していて自主的に学習に取り組めるという点はもちろん、本人の精神的成長が早く、素直なお子さまが多いですね。そして理科・社会に対して興味関心が高く、さまざまな事柄をよく知っていますね。それに加えて、算数が好きという点は必須です。小4の時に算数の基礎学習を行うため、小5からのスタートだと応用から学習が始まります。その時に、初見の問題を一人で解くことを苦としない、算数がおもしろいと感じられなければお子さまが非常に苦しい思いをしてしまいます。また、ここまでそろっているお子さまでも、小5から学習を初めて難関中学に合格できるお子さまは、なかなかいらっしゃいません。難関中学を目指すのであれば、遅くとも小3の2月より始まるコースに参加しなければ、受験校の選択肢が少なくなるのは確実ですね。

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